拙宅の猫のためにフェルト猫ちぐらを作り、調子に乗っていくつも作り始めた頃は、
<可愛くてかわいくて仕方がない愛猫さんが、中に入って寛いだり、つぶしたり、猫パンチしたり。そんな姿を見て「うちのコ可愛い!」って飼い主さんが喜び、ますます愛を深める>
のを想像して作っていたのです。
そんな風に、大切にされている猫たちだけでなく、人の手により過酷な環境に追いやられた猫もいると知ってはいたけれど、自分には少し遠いことで、
遠いながらも、保護猫を家族にしたというお話を聞くと、人の手で幸せにすることもできるのだなぁ、と思うようになりました。
<寒空の下お腹を空かせていた猫が、人と羊のぬくもりに癒されて、満ち足りた生を送れますように>
やがて、そんな祈りを込めて作るようになった「フェルト猫ちぐら ねこだま」を試しにネット販売したところ、存外お求めくださる方が多く。
有難くも無知ゆえに税務署に相談したところ、その場で「じゃぁ、企業届だしてください」と申請の運びとなったのが、事業としての「わたしはひつじ」の始まりでした。
ネット販売だと羊毛の質感や緩やかな温かさが伝わらないことが気がかりで、実際に手に取ってお求めいただける機会が得られないかと、何も知らずに飛び込んだ猫カフェが、「Cat cafe Wish」。
保護猫と人とをつなぐために、「NPO法人猫たちを守る十勝Wishの会(2020年11月 一般社団法人化)」が運営する北海道初の保護猫カフェでした。
「全ての猫たちに希望(wish)を」をスローガンに活動されている「Cat Cafe Wish (一般社団法人 猫たちを守る十勝Wishの会)」は、猫という生き物の生態・適正飼啓発啓発、また、不幸な猫が生まれる背景には貧困や孤独など人間社会の問題が大きく絡んでいることを踏まえ、行政とも連携し活動を続け、2021年末には13年を迎えます。
代表の原田さんをはじめ、スタッフやボランティアの皆さまが、猫が幸せに暮らせるために尽力されています。
淡々と「猫のため」を第一に、丁寧に。
その姿勢に敬意を払うとともに、猫から幸せをもらっている人間として、何かできないかと思い、2016年よりチャリティーバザーにご一緒させていただくようになりました。
また、保護されたWish猫さんたちにも、お花の猫じゃらしのプロモーションビデオにご協力いただくなど、お世話になっております。
そんなふうに、Wishさまとの出店時の売上の一部と、猫のために作っている「ねこだま」と「お花のお猫じゃらし」の売上の5%出演料とを寄付することで、わたしはひつじの「猫のために出来る何か」に替えさせていただいてます。
猫飼いさんの多くは動物好きで、お会いするほとんどの方が、どんな動物にも「可愛い~」と仰います。でも、じつは、「うちの猫が一番だけどね!」と思っていらっしゃるステキな飼い主さんが多いように思います。
あなたの愛猫さんが、ねこだまの中で、ぬくぬくすやすや眠っていたり、
上に乗ってつぶして得意げにしていたり、
ごろんごろんと寝返りをうったり。
お花の猫じゃらしに、強烈な猫キックや猫パンチで挑んだり、
すごい顔でかみかみしていたり。
その幸せのおすそ分けを、Wish猫さんにお届けします。
「うちの仔が宇宙一可愛い!」と愛され慈しまれる幸せが、いつかWIshにいる猫さんにも訪れますように。
命への尊重が、善い社会を作っていくと信じてます。